水性ステインは木材によって仕上がりが変わる
新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
突然ですが、ヘッダーの画像をご覧ください。
板が5枚並んでいることがおわかりいただけるでしょうか?
これはどれも同じライムグリーンを1回塗りしたものです。
木材によって仕上がりが変わってくるのがステイン塗料の面白さ。
ということで今回は、 木材ごとに仕上がりを比較していきます。
水性ステインの特徴
① 木材の色みが仕上がりの色みを左右する
② 木材のやわらかさが色の濃さを左右する
③塗料と合わない木材もある
今回はタモ、カヤ、スギ、バルサ、ナラの比較です。
① 木材の色みが仕上がりの色みを左右する
木の種類によって木目だけでなく色みも違うってご存知でしたか?
上の写真をご覧いただくと、タモは少し薄茶色がかっていることがわかるかと思います。
上に膜を張るタイプのエナメル塗料なら、木材の色みに関係なく仕上がりますが、
木に染み込んで着色する水性ステインは木材の色みを拾った仕上がりになります。
上のふたつを塗装したものがこちら。
タモは下地の茶色を拾って少し落ち着いた仕上がりに。
塗装前よりも木目が目立つようになりました。
カヤはライムグリーンの色みがしっかり出ていますね。
② 木材の柔らかさが色の濃さを左右する
カヤが少し黄みがかっているものの、明るめの木材ということで、
硬さの違う3種(左からカヤ、スギ、バルサ)を比較してみます。
塗ってみるとわかりやすいのですが、
柔らかいバルサ材は塗ったそばからどんどん塗料を吸いこむので
何回かハケを塗料につけました。
一方で硬いカヤは塗料を吸い込みにくいので、
最初にハケにつけた塗料だけで全体に伸ばすことができました。
染み込んでいる塗料の量が違うので、 柔らかいほうがはっきり色づきます。
③ 向かない木材もある
インスタグラムの写真やこのブログのヘッダーの画像をご覧いただくと、
1枚全くライムグリーンの要素が見られない板があります。
これはナラ。
mizucolorに含まれる成分がナラを赤く変色させてしまうため、
ライムグリーンが消えてしまいました。
ちなみに塗った直後はこんな感じ。
タモのように、下地の茶色を拾ってより落ち着いた色みになる、
というよりは色が消えてしまっているためナラへのmizucolorの使用はおすすめしません。
木材を使い分けて仕上がり自由自在
いかがでしたか?
今回ご紹介した3つのポイント、
① 木材の色みが仕上がりの色みを左右する
② 材のやわらかさが色の濃さを左右する
③ 塗料と合わない木材もある
をしっかり押さえて、
完成イメージに合わせて木材を使い分けて理想通りの仕上がりを楽しむも良し、
いつもと違う木材を使っていつもと違う仕上がりを楽しむも良し。
快適な塗装ライフの参考になれば幸いです。
次に読む記事
〇塗料が違えば仕上がりも変わる!エナメル塗料とステイン塗料って?
〇塗装方法が違えば仕上がりも変わる!ハケ塗りと拭き取りの違いって?
木材ごとに仕上がりの違いを楽しむことができるmizucolor。
カラーバリエーションや商品詳細はこちらから。