水性ステイン、ハケ塗りと拭き取りの違い

今回は、塗装方法のご紹介として、普通に塗った場合と拭き取った場合の違いについてのご紹介です。

水性ステインは、木に染みこむことで着色するタイプの塗料です。
木の表面に膜を張って着色するのと違い、しっかり木目が残るのが特徴。
しかし均一に染み込ませるのはなかなか難しく、色ムラになってしまうことも…
そんなときに使われるのが、拭き取り、という方法です。

方法は、ハケで通常通りに塗装したあと、ウエス(布)で拭き取るだけ。
完全に染み込んで乾いてしまう前に拭き取ることで、
染み込みやすい部分には染み込み、染み込みにくい部分の塗料が取り除かれ、
木目をよりはっきりさせることができます。

ちなみに、ウエスはいらなくなったシャツの切れ端等でかまいません。
タオル生地のものは糸くずがはりついてしまうので、タオル生地以外をお使いください。

さて、初心者でも色ムラなく綺麗に塗ることができるmizucolorですが、 もし塗装をした後に拭き取りをするとどうなるのでしょうか。

色ごとに仕上がりが大きく変わってきますので、 今回はそれを比較していきます。
ぜひ、どっちの塗り方にするか決める際の参考にしてくださいね。

今回使用したのは、
ホワイト、イエロー、ターコイズブルー、ナイトブルー、ラベンダーブルー、コーラルピンク、モカブラウンの7色。

まず、拭き取りをする際の仕上がり具合に大きく影響するのが、 「赤・青・黒」の強さです。

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コーラルピンクは赤みの強いピンクなので、
すぐに拭き取ってもしっかり板に色が残りました。

ターコイズブルーは、色が染み込まなかった部分が大きく、
全体的にかすれてしまったような印象をうけますが、これは木材の問題。
色が出ているところは、普通塗りと同じくらい、とは言えないまでも、 比較的しっかり色が残っているとわかります。

反対に「赤・青・黒」要素の弱いイエローは、
「塗装したのではなくもともとこんな色の木材だったのかもしれない」 と思わせるほど、うっすら、ほんのりな黄色。
(写真だと全然お伝えできないのがもどかしい… 三角形のほうが拭き取りをしたピースです。)

mizucolorの茶色で拭き取り塗装をしたタングラム

コーラルピンクやターコイズブルーと同じように、 茶色もやはり黒が入っているので比較的しっかりした色づき。

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黄色より更に赤・青・黒の要素が極めて少ないホワイトは
木板の色味が少し明るくなった気がするような、しないような、 というぐらいうっすら。

次は色の明るさで色の残り具合を見てみましょう。 一般に、暗い色ほど黒の要素が加わっている、ということになります。

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これは先ほどもご覧いただいたターコイズブルー。
色が乗っている部分は濃く色が出てはいるものの、
やはり普通に塗ったときに比べると全体的に弱い印象。
色がのっていない部分はほとんど木材そのままの色が残っています。

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こちらはラベンダーブルー。
ターコイズブルーに比べると、全体的にうっすら黒っぽくなっています。
濃く色が乗っているところは、普通塗りしたときと同じくらいの濃さですね。

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最後にナイトブルー。
大きい三角形の右端など、普通に塗った際の濃い部分と同じくらい濃いところが、
部分部分に見られることがおわかりいただけるでしょうか?

そこと比べると周りは全然色がのっていないようにも思えますが、
ラベンダーブルーやターコイズブルーの板と比べて黒っぽくなっていることからも、
しっかり色が板に残っていると言えます。

いかがでしたか?
くっきりはっきりのハケ塗りも素敵ですが、
より木材感が出てムラなく色づく拭き取りも魅力的ですよね。

「この色は赤も青も黒も弱いから拭き取りよりはハケ塗りかな」
「この色は赤みが強くて黒みも少しあるから、拭き取りにしても綺麗に色がつきそう」
など、塗装方法を選ぶ際の参考にしていただければと思います。 

ちなみに、赤・青・黒要素が弱いホワイトのような色でも、
拭き取るまでの時間を少し長めにしたり、
(今回は塗ったハケを置いてすぐに拭き取りました。)
乾いた後にもう1度拭き取りで塗装したりすると、
綺麗に着色することができます。
ぜひお好みの加減を見つけてみてくださいね。