水性ステインをシミ汚れから守る! 水性ウレタン塗装のやり方

水性ウレタンの上塗りで耐水性を手に入れよう

 今回はmizucolorから少し離れて、 水性ウレタン塗料の塗装方法とその仕上がりについてご紹介します。

その前に前回のおさらいをしておくと、
水性ステイン塗料は
・普通に水拭きする程度なら落ちないぐらいの耐水性はある
・水をはじくことはしないので、コーヒー等色のついた液体は染み込んで色がついてしまう
ということでしたね。

それなら上から水をはじく塗料を塗ってしまおう、というのが今回の企画です。

少し手間はかかりますが、塗装前と塗装後の仕上がりの違いは感動します。
ぜひ、お時間のあるときに挑戦してみてくださいね。

水性ウレタンの塗装方法

今回使用するのは艶有りタイプの水性ウレタン(木部用ウレタンクリヤーAQRX No.3400)とつや消しタイプの水性ウレタン(木部用ウレタンフラットAQRX No.3405)。
写真では艶のあるクリヤータイプを使用していますが、どちらも塗装方法は同じです。

① 塗装する

DSC_4743

コツは先に全体に塗料を配ってから、後から綺麗にのばすこと!
クリヤータイプなので写真でお伝えしにくいのですが、
とりあえず難しく考えずに全体にムラなく伸ばしていただければ大丈夫です。

② 340番の紙やすりで研磨する

水性ウレタンを研磨している様子

普段使っている80番や180番のやすりと比べて、変化がなくて不安になりますが、
ある程度研磨した後にウエス等でさっと拭くと手触りが感動的に変わります。

③ 塗装する

手触り的には1回塗装しただけでも十分のように思えましたが、 より綺麗にするために再度塗装します。

④ 完成!

水性ウレタン塗装完了

 

水性ウレタンの艶消し・艶あり仕上がり比較

mizucolorの魅力はやっぱり木目と木の触感を残して塗装できるところ。
ニスを塗ってテカテカしてしまったらせっかくの木材感がなくなってしまうのでは…? と
ウレタン塗装に踏み切れない方もいるのではないでしょうか。

そこで、このブログで過去に塗装してきた小物たちに水性ウレタンの艶あり・艶なしを塗装してみました。

◎水性ウレタンクリヤータイプの仕上がり

クリヤータイプのNo.3400を塗装したのはこちらの企画で使用した収納ボックス。

水性ウレタンを塗装する前の収納ボックス

アクレックスの艶ありを塗装すると…

水性ウレタン艶なしを塗装した収納ボックス

水性ウレタンクリヤータイプを塗装した艶

艶ありと聞いて、もっとテカテカ・ツルツルした感じを想像していたのですが、 もっと自然な仕上がり。
光沢のある木製家具を想像すると近いかと思います。
塗装した雑貨に高級感を出すならこちらがおすすめ。

◎水性ウレタンフラットタイプの仕上がり

フラットタイプのNo.3405を塗装したのはスポンジ塗装で使用したこちらのたまご。

水性ウレタン艶消しを塗装する前のたまご

アクレックスの艶消しを塗装すると…

水性ウレタンつや消しを塗装したたまご

少し見ためがしっとりしたことがおわかりでしょうか?
無垢のときと比べるともさもさ感がなくなって洗練されました。
木でできたおもちゃや雑貨で想像する、手に馴染む感じやあたたかみを出すならこちらがおすすめです。

ステインとウレタンの合わせ技で木のぬくもりも耐水性も欲張る

いかがでしたか?

もちろん、ステイン塗料ではない、水をはじく塗料も世間にはたくさんあるので、
最初からそういった塗料で塗装するのもひとつの手です。

しかし、ステイン塗料だからこそ出せる雰囲気があるのもまた事実。
一手間加えて、塗装した雑貨たちを綺麗なままに保ってみませんか?

今回使用した「木部用ウレタンクリヤーAQRX No.3400」と「木部用ウレタンフラットAQRX No.3405」は、
どちらもペイントマルシェにて個別にご用意することができます。 ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。

また、ウレタン塗装前の着色には、
木目を活かしてふんわり色づくmizucolorがおすすめです。
カラーバリエーションや商品詳細はこちら

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