5月病も猛暑も「色」で乗り切る!あなどれない色の影響力について

1. 色で体感温度は変わる

去年に引き続き、猛暑の予感がする今年の夏。
日傘を使って直射日光を防いだり、首に冷たいタオルを巻いたりと、
皆さまそれぞれに暑さ対策をお持ちかと思います。

ところで、色の効果で体感温度が変わるってご存知ですか?

実験によると、 暖色系の部屋にいるときの体感温度と、
寒色系の部屋にいるときの体感温度では約3度も違ったそう。

また、別の実験では 色をつけた水に手を浸すとき、
赤やオレンジなどの暖色系の色水より、
青や水色などの寒色系の色水のほうが冷たく感じる人が多いという結果に。

それぐらい、色はわたしたちの体感温度に大きく関わっているのです。

暖色と寒色の違い

2. 色と体感温度の関係を決めるのは「記憶」

色で体感温度が変わってくるのは、 脳がわたしたちの記憶と結び付けて色を認識するため。
なので、人によっては同じ色でも感じ方が少し違ってくるそうです。

今回はmizucolorで塗装した板を使って、簡単に実験をしてみたいと思います。
題して「これは何の色?連想ゲーム!」

これから塗装した板の写真を3枚貼っていきます。
それぞれ、その配色から何が連想されるか考えてみてください。
「例えばこんなイメージ」をクリックしていただくと、
わたしが連想したイメージが出てきます。
「人によって同じ色でも感じ方が違う」を体感していただければと思います。

それでは1枚目。

寒色で塗装された板

例えばこんなイメージ[表示]

わたしが想像したのは涼しい部屋で飲むレモンスカッシュ。 部屋のひんやりとした空気と、口の中に広がる爽やかな香りが思い出されます。

 暖色で塗装された板

例えばこんなイメージ[表示]

わたしのぼんやりとしたイメージですが、 外から見たあたたかそうな部屋ってこんな色のイメージ。 秋の紅葉なんかもこの色に近いはずなのに、 秋の涼しさはあまり連想されませんでした。みなさんはいかがでしたか?

最後にこちら。

ネイビーで塗装された板

例えばこんなイメージ[表示]

ナイトブルーという名前に引っ張られてるのかもしれませんが、 わたしはしんとした夜を思い出しました。 ただ、夏のほうがよく夜お散歩に出かけていたからか、 肌をさすような冷たい夜、というよりは、 日中の暑さが少し和らいで涼しい(けど湿気のある)風が吹いている夜、のイメージ。

 

ということでわたしは1枚目の配色がいちばん涼しさを感じたのですが、みなさんはいかがでしたか?
積み重ねてきた記憶によって感じ方は人それぞれなので、 ぜひご自分のベストクールカラーを探してみてくださいね!

3. 無意識レベルで影響してくる視覚の情報

机が散らかっていると集中力が下がり、仕事や勉強の効率が落ちる、なんてよく言われますが、
これは視覚からの情報が多すぎて脳が疲れてしまうからなのだそう。

それぐらい、視覚から入る情報は無意識のうちに脳に影響を及ぼしているのです。

つまり、よく目に入る場所に何色を置くかで、体感温度は無意識のうちに変わってくるということ。
テレビの上、トイレの壁、デスクの上… 日頃よく使うものの周りに、何色のものを置いていますか??

木製雑貨を寒色で塗装して飾るだけでもだいぶ変わってくると思うので、
この機会にぜひ塗装に挑戦してみてはいかがでしょうか。

mizucolorブログでは文房具や収納ボックスなど、塗るだけの既製品塗装もご紹介しています。
お時間があったら覗いてみてくださいね。

Hacoaのテープカッターを塗装した回
無印良品の収納ボックスを塗装した回

 ちなみに、色が脳に与える影響は体感温度だけではなく、気分や能力、ストレスなんかにも大きく関わってくるのですが、それはまた別の機会にご紹介するのでお楽しみに。