意外と知らない?刷毛の正しい使い方って?
塗装の際にかならずといっていいほどよく使われる道具、それが刷毛です。
でも、案外刷毛の正しい使い方、って知られていないのではないでしょうか。
今まで我流でやってきたけど、そういえばちゃんと習ったことはないかも…という人も多いハズ。
そこで、今回は刷毛についてのアレコレを、【下準備】【使い方】【後片付け】の3つに分けて
ばっちりとご紹介したいと思います。
折角なので、ついついそのままゴミ箱に行きがちなかまぼこ板を使って、
簡単リメイクDIYでブックスタンドを作ってみましょう。
ちょっとお掃除して整理した合間にもするっと入る便利な一品です。
準備するもの
・かまぼこ板
・mizucolor(ライムグリーン、シェルピンク)
・木工用ボンド
・サンドペーパー
・カップ
・刷毛
抜け毛をしっかり落とそう!刷毛の下準備
まずは大事な刷毛の下準備をしていきましょう。刷毛を上向きにして持ち手を両手で挟み、
くるくると両手で回します。
こうすることで、刷毛の中にある抜け毛がある程度落ちてくれるんです。
刷毛に余った抜け毛は手で取ってしまいましょう。毛の均整がとれ、
塗装面がより丁寧な仕上がりになりますよ。
かまぼこ板はサンドペーパーでしっかり研磨しておきます。この研磨に関しては、
次回の記事で詳しくお伝えするので、今回は軽く研磨の様子だけお見せしますね。
▲この作業をするかしないか、実は塗装にはとっても大事なんです
持ち方は大丈夫?塗り方ってどうするの?刷毛の使い方
さて、それではここで刷毛の基本的な持ち方の確認です。
皆さん、刷毛を持つ際にうっかりグーで握り込むように持ってしまっていませんか?
まずは、鉛筆の持ち方で刷毛の柄の中心から先の方を軽く握ってみましょう。
(もちろん、大型の刷毛などを使用する際はこの限りではありません)
確認出来たら、いよいよ本番の塗装作業です。
先程の刷毛の持ち方を確認しつつ、刷毛に塗料をつけてみましょう。
この時、刷毛の半分~2/3位を塗料に浸すよう気を付けてみてください。
刷毛を根元から全部塗料に漬けてしまうと、洗浄しにくい刷毛の根元に塗料が付着してしまい、
後々刷毛を洗う際に色が付着して取れなかったり、別の塗料を塗る際に色が混ざったりして
ちょっと面倒なことになってしまいます。
塗料の無駄遣いを防ぐためにも、刷毛の大きさの半分より多い程度を心掛けて
塗料を付けてみましょう。
塗装する際は刷毛をぴんと立てて、なるべく塗装面と垂直を保つように軽く塗っていきます。
またこの時、力はなるべく抜いて軽い力で刷毛を握り、リラックスして塗ってみましょう。
よりきれいな仕上がりになると思います。
塗装するときは上から下へ、一方向にすっと流れるように塗っていきましょう。
塗りづらい隅っこは最初に塗ってしまうことで粗が目立ちにくくなります。
そうした注意点を踏まえて塗ったものがこちら。
左が何も気にせずに塗ったかまぼこ板、右が先程の注意点を踏まえて塗ったかまぼこ板です。
いかがでしょうか。左は塗りムラなどがかなりはっきり目立ってしまっていますが、
右は面が一様にきれいに塗装できているのが一目で分かりますね。
ちょっと刷毛の下準備や持ち方を意識するだけで、
見た目にもはっきりと差が出るのがお分かりいただけたのではないかと思います。
さて、そういったコツを意識しながらかまぼこ板2枚を塗装し、
最後に木工用ボンドでこれらをペタリ。
出来上がったのがこちら!
ブックスタンドの完成~!
机の上のちょっとしたお気に入りの小説を立てかけるのにもピッタリです。
かまぼこ板は同じ色で揃えて塗ってみても良し、カラートーンで魅せるのも良し。
今回はカラーのバリエーションが多いmizucolorならではということで、
ちょっと色鮮やかに仕上げてみました。
「え、これだけ?!」
そうなんです。DIYって「手間がかかる」「面倒くさい」
そんな印象を持たれがちですけど、案外とっても気軽にトライできちゃうものなのです。
ちなみに、同じ色でかまぼこ板を2枚塗って、コースターとして使ってもかわいいですよ!
慣れた方でしたら、お好みでステンシルしてみてもオシャレですね◎
もちろん、これからどんどんレベルアップしたDIYにもトライしていきますよ~!
お見逃しなく。
さて、このまま自分の手で作った作品をずっと眺めていたいところですが、
まだ後片付けが残っていますよね。
実は塗装に使った刷毛は、そのまま放置しておくと固まってしまい、
次回塗る際に不便が生じてしまいます。
そんなことにならないように、今回は刷毛の洗い方までしっかりご紹介いたします。
根元からしっかり!刷毛の洗い方
使い終わった刷毛には塗料がいっぱい染み込んでいます。
まず、これを新聞紙や要らない布で出来るだけ残らず拭き取ってしまいましょう。
mizucolorは水性塗料なので、後は水で丁寧に洗い流します。
先ほどもお伝えしたように、特に根元には塗料が残りやすいので、
念入りに指先でゴシゴシ強く洗うのがミソ。
流水でしっかりと汚れが残らないようにすすぎましょう。
洗い終わったら刷毛を上向きにして乾かします。
こうすることで水分や洗い残した塗料が刷毛の毛先に沈殿しにくくなり、
次回からも刷毛が使いやすくなりますよ。
ここまで、刷毛の【下準備】【使い方】【後片付け】と3つに分けてご紹介してきましたが、 刷毛の豆知識をちょっと実践してみるだけで、思った以上に綺麗に塗装できるのが 次回もこうしたプチテクニックを紹介しつつ、ハードル低く誰でも簡単に挑戦できちゃう それでは、お付き合い下さいまして有難うございました!次回の記事でまたお会いしましょう。 初心者の方でももっとDIYに挑戦してみたい!という方はこちらの記事もどうぞ! https://www.paintmarche.com/blog/creativity/diy-paint-muji-box/
▲刷毛を乾かして、ようやく作業もひと段落です。
これで刷毛はばっちり
いかがでしたか?
お分かりいただけましたでしょうか。
やっぱり上手に塗装できると、普段のDIYもより一層楽しくなりますよね。
リメイクDIYをご紹介できればと思います!
https://www.paintmarche.com/blog/creativity/3step-diy-open-shelf/