BELAY
CREATOR

美麗な暮らしwith BELAY

CASE#03 小木 充さん

大切な家具やこだわりの雑貨をいつまでも綺麗なまま使いたい――そう考える人たちに寄り添うコーティング塗料「BELAY」は、「美麗」な暮らしの頼もしいパートナー。この連載では、そんなライフ&ワークスタイルで知られるクリエイターの方たちとともに、「BELAY」の登場で変わるこれからの暮らしについて考えていきます。

第三回にご登場いただくのは、ナチュラル&オーガニックコスメやライフスタイルアイテムなどを扱うショップ「コスメキッチン」などでおなじみの、株式会社マッシュビューティーラボの副社長・小木 充さん。「日本でオーガニックという言葉が世の中に浸透してきたのはここ3年くらいの話。もっと自由に、選択肢のひとつとして楽しんでもらえるようになれば」と話す小木さんのご自宅を訪ねました。

写真/尾鷲陽介 文/山下紫陽

世界中から集めたナチュラル&オーガニックのコスメや、オリジナルのコスメ、アロマやハーブティーなどが並ぶ「コスメキッチン」や、食の分野を充実させることでナチュラルでオーガニックなライフスタイルを身近なものにする「ビープル バイ コスメキッチン」。ショップが全国に広がっていくのと同時に、自分にも自然にも優しいライフスタイル自体も徐々に広がっていますよね。

小木 充さん:僕がナチュラル&オーガニックコスメに携わって20年経ちますが、我々のショップの認知度が一気に広がったのは、9年前に現在のマッシュホールディングスのグループに加わってからですね。マッシュはもともとアパレルが強い会社なので、新たに出店するときも、これまでのオーガニック系ショップなどではあり得なかったような好立地に出店することができたんです。そんな中で、都市部のお客様には自分のライフスタイルに合うものを選べる人、自分と人とを比べず、自分に合うものの選び方ができる人が増えてきたと感じています。

ただ、まだまだ都市部のお客様の反応と、地方のお客様の反応では差があるのも事実。欧米だと当たり前のようにオーガニックのものだとか、自然に優しいもの、あとはグルテンフリーやサスティナブルのものなどの選択肢があって、それぞれが自分のライフスタイルに合ったものを選ぶことができる。私たちは日本の人々にも、作り手の思いが詰まった化粧品やフードを、多彩な選択肢のひとつとしてもっともっと楽しんでもらえたらいいなと思っているんです。

オリジナルのコスメシリーズ「to/one」の「ペタル リキッド アイシャドウ」を試す小木さん。「取り扱う商品の香りやテクスチャーなどについては、自分の感覚も大事にしています。もともと敏感肌なので、僕の肌で違和感があるものは取り扱いをやめることも」。

マッシュビューティーラボ、マッシュホールディングスの社内環境はどんなものなのでしょうか?また、お仕事が小木さんご自身のライフスタイルにも影響を与えていますか?

小木さん:3年前の社屋移転をきっかけに、オフィス自体も大きく変わりました。社としても「ウェルネスデザイン」を掲げ、オーガニックな食材を取り入れたビュッフェ形式の社員食堂や、ヨガスタジオ、ランニングマシンを導入しました。食べ物が変わり、運動もするようになると、社員全員の暮らし方や考え方が変わってきたんです。もともとマッシュのポリシーが「女性が快適に過ごせる24時間をサポートしたい」というものですので、オーガニックやナチュラルといったライフスタイルとの親和性があったんですね。また、新たな文化を受け入れる素地もあった。

うちは女性が圧倒的に多い職場。彼女たちはビューティーや食の話から恋愛の話、星座の話、月の満ち欠けの話まで、常に情報交換しています。オーガニックやスピリチュアルのリテラシーが高い社員が多いのは、「コスメキッチン」自体にもプラスに働いていますね。

僕自身、選択肢がある時はなるべくオーガニックのものを選ぶなど、食べるものには以前よりも気をつけるようになりましたし、週に何回かジムでエアロバイクを漕いだり、帰宅する時にはわざと遠回りしてたくさん歩くようにしたりするなど、適度な運動もするようになりました。

ハイビスカス、エルダーベリー、カモミール、エーデルワイス、リンデンといったフラワーにビタミンCとステビアをブレンドした「to/one」の「フラワーティー」。パウダータイプのハーブティーなので、冷たい水に溶かせばすぐにアイスティーとして楽しむことができるのも嬉しい。

社員食堂は完成当時、明るく洗練されたインテリアデザインでも話題になりましたが、小木さんご自身のご自宅にもインテリアへのこだわりが垣間見えますね。

小木さん:10代の頃から椅子が大好きだったんです。高校時代からヴィンテージ家具を扱う店に出入りしていて、そこの店員さんに色々なことを教えてもらいました。実はここに置いてある「ダイヤモンドチェア」は15歳の時にフリーマーケットで買ったもの。イームズの「アームシェルチェア」も10代の頃に買ったものですが、大人になってからポートランド出張の時に買ったペンドルトンの生地で張り替えてもらいました。これらは今後も50年、100年と使い続けられるもの。子供の代でも使ってもらえたら嬉しいですね。

いつも欠かさないようにしているのは花でしょうか。近くの花屋さんに花瓶を持っていって、それに合うようにアレンジしてもらったりもしています。やっぱり、花があると暮らしの質が変わりますよね。

アメリカのミッドセンチュリー期を代表する名作椅子2脚、ハリー・ベルトイアがデザインした「ダイヤモンドチェア」(左)と、チャールズ&レイ・イームズの「アームシェルチェア」(右)。「学生の時はちょっと高かったけれど、本当にサスティナブルな買い物だったと思います」と小木さん。

さて、今回はダイニングで使われているアームチェアにBELAYを塗らせていただきました。仕上がりはいかがですか?

小木さん:肌触りも滑らかですし、非常に満足しています。一回透明な下地をかけた後にBELAYを塗ってもらったのですが、塗っていないものと比べても色も質感もほぼ変わらない。実はこの椅子、撮影の現場で見て、惚れ込んで購入したものなんです。このチェアはミヒャエル・トーネットが1849年にデザインした有名なものですが、未塗装のものってほとんど存在しないんです。すごく良いけれど、このままの色を保てるんですか?って聞いたら、やっぱり黄ばんだり、黒ずんだりとかはしてくるんですよね、と言われて。ワックスを塗ると色が変わってしまうし、どうしようかな、と思っていた時に、BELAYのことを教えてもらったんです。

実際に塗ってもらってみて、ショップのカウンターなどにも最初から塗っておけば便利だなと思いました。コスメのカウンターって、色物も多いので、結構汚れるんです。それと、これはリペアをやっている家具屋さんにも広めるべきではと思いましたね。結構な需要があるんじゃないかな。

「細かい部分にまで綺麗に塗ってもらったので満足。さらさらした感触も心地いいですね」と嬉しそうに話してくれた小木さん。グロスとマットをミックスすれば、艶や質感をコントロールすることもできる。
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小木 充

1997年伊勢丹入社。2000年にオープンしたBPQC(現ビューティアポセカリー)の立ち上げに参画。現在は「コスメキッチン」などを展開する株式会社マッシュビューティーラボの取締役副社長/クリエイティブディレクターとして、世界中のオーガニックブランドの魅力を発信しつつ、自社製品の開発にも力を入れている。